現場から
《杉の木路通り》K様邸新築工事③
#現場から
もうすぐ上棟を迎えるにあたり、
K様ご夫妻に"棟札(むねふだ)"を書いてもらいました。
上棟日、建て主、工事会社の名前が書かれ、
この家がいつ誰の手によって建てられたかがわかります。
梁に書いてもらう事が多いのですが、
今回は都合で棟札に書いて一番高いところの木材に貼り付けます。
まん中の『天長地久四海波静(テンチョウチキュウシカイナミシズカ)』とは、
日本家屋は古来船にたとえ、永い航海の無事を祈る意味があり、
『曲尺二寸水(カネシャクニスンノミズ)』は、
大工道具の曲(曲尺:カネジャク)という物指しには裏表があり、
表目には尺・寸が書いてあり、
裏目には丸目・角目と共に「財・病・離・義・宮・劫・害・吉」の字が書いてあります。
表目で1尺2寸の部分を押さえて裏返すと裏目に「吉」の字があるのです。
この先ずーーーーっと家内安全で幸せに暮らせますように、という
お施主様と大工さんの粋な願掛けですね。
家が完成してしまったら、まず目に入ることもないお施主様の記念碑。
・・・この先時を経て、この札を見つけたら素敵です!