籠田工務店の想い
番頭とよさん、15年間おつかれ様。
日増しに暖かくなり、春の訪れを感じる今日この頃ですが、
今回は、悲しいお知らせをさせていただきます。
番頭(番犬)トヨさんが、2月21日の午後、逝去されました。享年15歳、・・・老衰でした。
会社にやってきた日から、会社の番犬として暑い日も、寒い日も、雨の日も、雪の日も・・・
本当に15年間という長い年月を、職務一筋に頑張って会社を守ってくれました。
毎朝、背筋をピンと伸ばしキリリとした顔で、みんなのお出迎えをし、
出かける時は、「気をつけてな!」と、ずっと背中を見送ってくれました。
仕事に厳しく、社員達はちょくちょく喝!を入れられましたが、
時にはつぶらな瞳で耳を傾け、黙って話しを聞いてくれました。
お客様を迎える時にはにこやかに、小さな訪問者には優しくお人良しでした。
昼寝も大好き!・・・息抜きもお上手でしたね。
1月は、まだ散歩を楽しみにしていました。
2月になって、ほとんど寝たきりとなり、奥さんの介護なしではいられなくなったとよさん。
それでも務めを果たさなければと、壁を支えにやっとやっと立ちあがった時もありました。
19日頃から、とよさんは誰かを呼ぶようにずっと鳴くようになりました。
もう、最期の時が近いのを感じてたのかもしれません。
そして21日、
奥さんは一日用事でそばにいられないところでしたが、奇跡的に用事がなくなりました。
とよさんも安心したのでしょうか。朝はよく寝ていました。
奥さんもいつもに増して身体をなでて励ましていましたが、
お昼に様子を見た時に、奥さんに何かを言いたげに顔をもたげたそう・・・。
今思えば、"お母さん、今までありがとうね"と最後の挨拶だったのでしょう。
その後、いつの間にか眠るままに、本当に安らかな顔で逝ってしまいました。
番頭とよさん、本当にありがとう!お世話になりました。
お疲れ様でした。