籠田工務店の想い
命を守る行動
今日は久々の暑さで、番頭トヨさんもバテバテです。
昨日まで、戻り梅雨かと思うほど全国的に大雨の日が続きましたね。
西日本を中心に襲った記録的な豪雨は、各地で河川の氾濫や土砂災害を引き起こし、
多くの死者を出すなど、甚大な災害をもたらしました。
被災された皆様には今なお大変な思いをされている事と存じます。
一日も早い復旧をお祈りし、心よりお見舞い申し上げます。
さて、気象庁から大雨特別警報が発令され、
「直ちに命を守る行動をとってください」
と、ニュースで繰り返し放送された時、どんな行動をとりますか?
大雨や暴風、洪水しているところを移動する事はかえって命に危険を及ぼす事もあります。
"命を守る行動"とは、必ずしも自宅から避難するというのではなく、
"避難するべきか、どうか"を自分で正しく判断する事だそうです。
今回大雨で集落が土砂崩れで孤立してしまっている方のお話。
〈 避難すべきかどうか考えた時、まず避難(麓へ下山)できるかどうか必要な情報を集めた。
ニュースやTwitter、地域の情報で、麓の川の増水と氾濫が迫っている事を知った。
道の途中冠水している場所があると知り、車で移動も難しいと考え、
かつてない雨量からして、道の途中土砂崩れに巻き込まれる可能性があると考えた。
昔からこの地に住んでいる人達に、ここ(土地)は安全と聞いていた。
1週間は持つくらいの食料と水の備蓄はしていたので、
自宅が大丈夫ならここにいた方がいい、と判断に至った。
そして、ついに土砂崩れを起こし麓に続く唯一の道は寸断され、集落は孤立状態となった。
復旧にも、ここだけではないので相当時間がかかる様子だ。
麓に避難していたら、途中で巻きこまれていたかもしれない。
結果として集落は孤立しているが、今はほぼ普段通りの生活ができているのが幸いだ。〉
状況を的確に判断し、やむを得ず自宅から出ないと判断することも大切で、
その場合も、いかに命を守るか考えて行動する事が重要です。
自然災害の前では、あまりにも人は無力ながら、
常にそれら脅威に対する備えをしておく、自分で自分の身を守る判断力を持つ、
そして普段から地域の人達との交流を持ち、いざという時は助け合う
・・・という精神の大切さを、自然から学ばされているかもしれません。